2006-09-29 部分多様体の幾何学(1) 微分幾何 リーマン多様体からその部分多様体への誘導計量。 を、部分多様体のリーマン多様体への埋め込みとする。 リーマン多様体のリーマン計量をとするとき、誘導計量と呼ばれるの計量を以下で定義する: 誘導計量をの第1基本形式ともいう。 例:3次元ユークリッド空間内の曲面M の場合 局所的に M の開集合 U は の開集合と同相。その同相写像を で表す: のリーマン計量を普通のユークリッド計量とすると、これからMへの誘導計量(第1基本形式) g は、上の定義により以下のように計算できる。(D の局所座標として をとる) 上の計算途中経過の詳細: したがってMの誘導計量(第1基本形式) は、 という成分で表されるテンソルである。通常 という記号を使い、と表す。