2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

リーマンの関係式(2)

リーマンの関係式(ii) とおくと、はエルミート行列で、 (正定値) エルミート行列Hが正定値であることを示すには、 に対して を示せばよい。 したがって の成分をと表すことにすれば、 となる。よって とおけば、 となる。つづく

リーマンの関係式

Rを種数gのコンパクトリーマン面とする。 をRの標準ホモロジー基底、 をR上の一次独立な正則微分の組とする。 とおく。を周期行列と呼ぶ。 とおく。 リーマンの関係式(i) リーマンの関係式(ii) とおくと、はエルミート行列で、 (正定値) この証明に手間取っ…