正則ベクトル束の曲率形式と第1Chern形式

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 L \rightarrow M を正則直線束、 h Lのエルミート計量とする。
このとき、 Mの開集合 U上で決して0にならない正則枠  s に対して
 \displaystyle h_U := h(\bar{s}, s)
とおくと、正則直線束  Lのエルミート接続の曲率形式  \Theta

 \displaystyle \Theta = - \partial \bar{\partial} log h_U

と表される。
ここまでが昨年10月までにやった内容。
その続き。


上の  \Thetaは局所正則枠  s の取り方によらずに決まる。そして

 \displaystyle \frac{i}{2\pi} \Theta

は実であり、さらに  d\Theta = 0 が確認できることから、

 \displaystyle \frac{i}{2\pi} \Theta
は実閉微分 2形式となる。
これを 正則直線束 L \rightarrow Mのエルミート計量 hに関する第1Chern形式と呼び、

 \displaystyle c_1(L,h)

という記号で表す。


エルミート計量 hの選び方によらず  c_1(L,h) の de Rhamコホモロジー [c_1(L,h)]が決まり、これを 正則直線束 L \rightarrow Mの第1Chern類と呼ぶ。