リーマン球の自己同型群
つぎにリーマン球の自己同型群を計算してみる。
のとき
という対応はからへの写像となる。これを1次分数変換(または略して1次変換)という。上の1次分数変換全体の集合をGとする。
実は
が成り立つという。これは、G がに推移的に作用することと、の元∞を固定する自己同型が に同型なので Gに含まれることから証明される。
ところで2次の正則行列の群から上の一次変換全体への写像
は、からへの準同型となる。その核を計算すると、が任意のzについて成立しなければならないことから b=c=0, a=d でなければならず、
準同型定理より
となる。この左辺の群は という記号で表されているものだという。ということで、
である。