逆関数定理の証明

M, N をそれぞれ  C^{r}微分可能多様体で、 dim M = m, dim N = n とする。
 f: M \rightarrow N C^{r}写像とする。
 (df)_{p}: T_{p}(M) \rightarrow T_{f(p)}(N) が同型ならば、
p の開近傍 U と f(p) の開近傍 V があり、 f(U) = V f|_{U} C^{r}級diffeomorphism である。
すなわち  f の逆写像  f^{-1} が存在する。

M, N の座標近傍を適当にとると、対応する T_{p}(M), T_{f(p)}(N) の基底に関して  (df)_{p} はヤコビ行列  (Jf)_{p} で表現できる。したがって  (df)_{p} が同型であるということは、ヤコビ行列  (Jf)_{p}逆行列が存在するということで  det{(Jf)_{p}} \neq 0 に同値。
そこで微積分の言葉に翻訳すると、 C^{r}級多変数ベクトル値関数 f が与えられたとき、その点pにおけるヤコビアンを計算して 0 でなければ、p の近傍で f の逆関数も存在してそれは  C^{r}級ですということを言っている。

この定理の証明がやたらに長い。