R言語による等角写像のグラフ化
R言語は複素数型を扱えるので、複素解析のお勉強に大変便利である。
とおくと、で定義される写像は、単位円を単位円に写す。
昨日定義した上の写像hは、単位円を単位円に写すらしいが、本当かどうかR言語で確認してみる。
まず w = h(z)を定義。
#等角写像 w = h(z) の定義 # h(z) = {(z-b)/(1-(b~)z} / {(z-a)/(1-(a~)z} h <- function(z, a, b) { bunshi <- (z - b) / (1 - Conj(b) * z) bunbo <- (z - a) / (1 - Conj(a) * z) w <- bunshi / bunbo return(w) }
z平面上の単位円は、一意化パラメータθを使うと、 と表わされるので、
theta <- seq(0,2*pi,len=100) z <- exp(1i * theta) #単位円の出来上がり
z平面上の単位円を、等角写像hでw平面上に写してみる。
α=0.5,β=-0.5 の場合をグラフ化してみる。
alpha <- 0.5+0i beta <- -0.5+0i w <- h(z, alpha, beta) plot.new() par(mfrow=c(1,2)) plot(z, type="l"); title("z平面上の単位円") #z平面上の単位円 plot(w, xlim=c(-1,1), ylim=c(-1,1), type="l"); title("w平面") #h(z)
これでz平面の単位円は、hによって w平面上の単位円上に写されることがわかった。