超楕円曲線
理解不足な点はあるが先に進むことにして、§4.4「超楕円曲線」に入る。
§4.3 の例題で、
で定義されるアフィン曲線が非特異であるための必要十分条件は、の多項式が重複因子を持たないことであることを確認した。これを利用すると(xとyが入れ替わっているが)、次の式で定義されるの曲線が非特異であることがわかる。
ただし、は相異なる2g+2個の 0でない複素数。
でアフィン曲線から への射影を定義する。
を一つ決め、射影によってに写される点を求めてみる。の方程式にを代入すると、
というの2次代数方程式になる。これは では重解 0 を持ち2重に分岐し、その他の点では2つの異なる解を持つ 2重被覆写像となる。