正則ベクトル束の標準接続(まとめ)
昨日の記事を読み直してみると、最後の積分のところがかなり怪しそう。
あまり同じところにとどまっていてもつまらないので、そろそろ次に進みたい。
テキストの「2.2.3 正則ベクトル束の標準接続」のまとめ
- 正則ベクトル束 にはエルミート計量から定まる線形接続が一意に存在する。これを標準接続とかエルミート接続と呼ぶ。
- 階数が一般のときの正則ベクトル束の接続に関するはなしは難しいが、階数1 の場合(直線束という)には計算がわりと簡単になる。
- 正則ベクトル束の接続形式は 、曲率形式は 。
- 以下正則直線束の場合のはなし。
- 正則直線束では、ファーバー次元が1で変換関数が複素数となるため計算が簡単になる。
- 曲率形式は 。
- は実閉微分2形式を定める。これをに関する第1Chern形式という。
- の de Rham類 は の取り方によらずに決まる。これをで表し L の第1Chern類という。
以下はこの後出てくる話だが、難しいのではしょることにする。