de Rhamの定理(3)
多様体の任意の(可縮な)開被覆
が与えられたとする。
この被覆から作られる k単体 に 上の微分形式を対応させる写像
で、の並べ換えに関して交代的に符号が変わるものの全体を
と書く(k cochain)。これに対して2つの作用素 を下で定義することにより、らの 2重複体ができる。
に対し、
これが、 を満たし、 と は可換となる。さらに、次の完全系列が成り立つ。
(これを示すのにに従属する1の分割の存在/ポアンカレの補題が必要。)
これを用いて 2重複体の可換図式の追跡を行うと、de Rhamコホモロジー群と Cechコホモロジー群が同型であることが証明できる。
(別にCechコホモロジー群と特異コホモロジー群が同型であることも証明できて、de Rhamの定理の証明が完了する。)