正則ベクトル束の標準接続(4)
なかなか接続の話に届かない。今しばらく準備がつづく。
複素ベクトル束のエルミート計量
複素ベクトル束 に対し、h が E のエルミート計量であるとは、M の各点 p において
が正値エルミート形式であることをいう。
M の点 p を固定する。 の局所枠 をとる。
このとき
は正値エルミート行列(すなわち で h の固有値はすべて正)。
indexの方にバーがつくのは何だか奇妙だが、添字を使ったテンソル計算をするのには、この方が便利らしい。
局所枠の変換に伴うエルミート計量の行列表示の変換規則
複素ベクトル束 に対し、 上の局所枠 から 上の局所枠 への変換行列を とする:
このとき に関するエルミート計量の行列表示 と に関するエルミート計量の行列表示 の関係は以下の通り:
なぜならば: