2006-09-01 線形接続と接続形式 微分幾何 次に必ずしも自明でない一般のベクトル束 の線形接続について考える。 内の滑らかな曲面 上の正規直交標構 をとったとき、以下の式が成立した。ここでは各点の接平面上に取り、はそれらに直交する単位法ベクトルである。(小林昭七「曲線と曲面の微分幾何」参照) 上式より接平面の基底 の微分は となる。 は法成分ゆえ、 の共変微分は、 ということになる。行列 をで定義し、と表すことにすれば、という形で「接続形式」を表すことができた。これを踏まえて一般のベクトル束の接続形式(接続行列)を定義する。