リーマン面上の正則関数
をリーマン面とする。X から Y への写像 を考える。
X の 1点 a をとり、 とし、a, b はそれぞれ座標近傍 に含まれているとする。
すると、写像 を介して、 の開集合から の開集合への写像 が定義できる。この写像は の近傍で定義されており、 に値をとる。
の近傍も、 も の開集合であるから、 は複素関数である。これが正則関数であるとき、
は で正則であると定義する。
で が正則のとき、
は で正則であると定義する。
これにより、リーマン面上の正則関数が定義された。
とくに自身も(恒等写像により)リーマン面であるから、 の場合を考えると、リーマン面 X 上の複素数値正則関数を考えることができる。