外微分
§20に入る。
まず微分形式ωの外微分 dω が座標系に依存した形で定義される。
M を級多様体、を M 上の k次微分形式とし、座標近傍上でを局所座標表示したものが
であるとき、ωの外微分 dωは以下で定義される k+1次微分形式のこと。
これが座標系に依存しないことはこの後に証明される。
は M 上の 級実関数であるので、
と表されるから、U 上では局所座標表示を用いて外微分dωを簡単に計算することができる。
外微分dωが座標系に依存せずに定義できることは、次の定理が成立することからわかる。これを外微分dωの定義としている本もあるようだ。
上の定理はテキストでは§末に後回しなので後で証明は確認することにして、k=1,2 の場合くらいどういう式なのか確認しておく。添え字が面倒なので、ベクトル場をX,Y,Z で表すことにする。
k=1の場合:
k=2の場合:
あってるかな?
ちなみに は M の各元pに対して を対応させる写像で、は上の関数だから は実数。すなわち は M 上の実数値関数である。このM上の実数値関数を X方向に微分したものが。
は関数 の点pにおける(X方向の)微分係数で実数となる。