セールの双対定理の証明(4)
上記 が全射であることの証明のつづき。
をとったとき、
となるような
が存在することを示すのが目標。
という因子を導入した。
また上のを利用して、
という写像が定義できるが、これも単射。
への 2つの単射
ができた。
ここで と
が 0以外の共通点を持つと、それを介して
に対して
が定義できる。そこで
を示したい。リーマンロッホの定理を使うことにより、これを証明することができる。
の証明
一般に有限次元線形空間があって
であるとき、
が成立する。
そこで
を示せばよい。
ゆえに
ここでは n によらない定数。
いっぽう、
ここで n を十分大きくとると より
となり
となる。よって
よって n を十分大きくすると
ゆえにが証明された//