2007-06-08 コンパクトリーマン面の種数の有限性(3) 代数曲線論 次のステップは昨日書いたような性質を持つ の有限次元部分空間 の存在証明。さて は の部分空間であったが、 を与えると、 は次の(1)(2)の性質を持つ閉部分空間 を持つ: (1) に対して を満たす。 (2) この命題も証明するのにとても長い準備が必要だが、まずは事実として認めておくことにする。このに対して とおいてやることによって、目的のが構成されるようだ。はヒルベルト空間でのの直交補空間で となる。 ここでがヒルベルト空間であることが利用される。さらに次の命題も事実として認めておく(これも証明に長い準備が必要): 次の条件を満たすが存在する: に対し、 (in ) つづく