2007-04-06 因子に付随する層 代数曲線論 少しずつ具体的な話になってくる。 リーマン面上の因子が一つ与えられたとする。このとき、以下のような層が定まる:は上の有理型関数の層の切断の部分空間である。は因子を と表したとき、 で定義される。因子に対する不等号の意味であるが、上のDについてとは、任意のについてと定義される。を満たす因子を、効果的な因子と呼ぶことがある。上で定義された層を因子に付随する層という。あとで6,7章でとても役に立つそうだ。