因子、層の短完全系列
インフルエンザでダウンしてからしばらくお休みしていたがやっと復活。この間、p121§5.5まで読了した。
位相空間上の層と準同型の系列
(列1)
があったとき、任意のに関して
が完全列となるとき、上の(列1)を層の完全系列という。
の形の系列を、層の短完全系列という。
をリーマン面とするとき、次のような層の短完全系列ができる。
ここでは因子に付随する層。つまりの元は、点Pで高々1位の極として持つ有理型関数となる。点Pの近傍でとなる局所座標近傍を取ると、点Pで高々1位の極を持つ関数はPの近傍で
とローラン展開される。そこでを利用して、
と定義してやると、
が定義できて、うまく完全系列になってくれるようだ。すなわち ということはということで、それはfがPの近傍で正則であるというこであるから、である。