ベクトル場(1)

第4章 §16「ベクトル場」に入る。
多様体のベクトル場の定義と基本的な公式(線型性、座標変換など)の確認まで。 \mathbb{C}^{r}級関数を微分すると  \mathbb{C}^{r-1}級になり扱いにくくなるので、これ以降は \mathbb{C}^{\infty}級関数のみ扱うという。
ここまでで重要そうと思ったのは補題16.4(p229)。すなわち、任意の座標近傍 \(U; x_{1},\cdots,x_{m}\) の上で  \mathbb{C}^{\infty}級関数  \xi_{1}, \cdots, \xi_{m} によって
 $\displaystyle \sum_{i=1}^{m} \xi_{i} \frac{\partial}{\partial{x_{i}} と局所座標表示されるような微分作用素Dがあると、Uに局所的に制限したときに D に一致するようなベクトル場 X が一意的に存在するということ。この証明で 1の分割の存在意味がわかった。